珈琲豆「モカへの扉」の発売予告。

バニーイスマイリ(イエメン)とヤンニハラール(エチオピア)とサンイルガチェフェ(エチオピア)の3つのモカをブレンドしたモカ100%の深煎りです。3つの銘柄で「あっ!」と思った人は、「珈琲美美」のマスター森光宗男氏を存知の方でしょう。この珈琲豆の遺芳で、逝ってから半年が過ぎた森光さんを偲びたいと存じます。

 

猫のピートは、夏になるときまってモカへの扉を探しはじめる。かれは、数多いドアのなかの、少なくともどれかひとつが、モカに通じていると固く信じているのだ。そして2017年、かくいうぼくもモカへの扉を探していた。あなたならどんな気持ちになるだろう? もし、モカに始まりモカを探してモカを愛した珈琲屋のマスターが急逝してしまったとしたら……。ぼくの心には、「地上とは思い出ならずや」という足穂の言葉が思い浮かんで、夏だというのに凍てついていたのだ。そんな時ぼくの心をとらえたのは、マスターが遺した三つのモカを一つにまとめて夏空にひときわ輝く珈琲だった!

 

上記の戯文で「あっ!」と思った人は、ロバート・A・ハインラインを存知の方でしょう。そう、不朽の名作「夏への扉」(The Door into Summer)、あの作品でのピートは《冬になると夏への扉を探しはじめる》猫でしたが、私は《夏になるときまってモカへの扉を探しはじめる》のです。

 

注文は(フレーバーコーヒーのWeb通販ページで)来週6月14日ごろから受け付けます。発送は6月15日以降となります。