珈琲豆「玄鳥来」をどうぞ。

  波濤(はとう)越え庇(ひさし)に薫り玄鳥(つばめ)来る

 

珈琲豆「玄鳥来」は、「つばめくる」と読みます。玄鳥(げんちょう)という名はツバメの背(翼)が藍黒色だからの異名ですが、玄(げん/くろ)には深遠な道理という意味もあります。そして、吹く春風に温かみを感じ始めるころ、ツバメ(燕)は海の波濤を越えて日本の各地へやってきます。もしも玄鳥(つばめ)が海の向こうからコーヒーを運んできたとしたら、そのコーヒーには春の訪れを感じる香味がふさわしい。春に飛来する玄鳥(つばめ)のたくましい生態と華麗な姿をイメージしたコーヒーです。

 

シールラリーの事務局より「コンプリートセット用の珈琲豆を供せよ」という依頼が再びありました。「フレーバーコーヒー」と「環」に肩を並べて「違和なく差異ある」…この発想の原質は変わりません。

使用する生豆の半量にコロンビアのクラシックウィラとインドネシアのマンデリンG1を使って違和なく、残り半量にコスタリカのサンディエゴ加工場のブラックハニー(パルプトナチュラル)を用いてクセ味に差異ある。「違和なく差異ある」ブレンドです。

焙煎では機器に「フレーバーコーヒー」と「環」と同じ焙煎機(富士ローヤル R-103 直火 中川改)を用いて違和なく、手法にガス圧もダンパーも一切変えない「一本焼き」で差異ある。サンディエゴとクラシックウィラとマンデリンを5対3体2で混合焙煎、「珈琲遊戯」としては浅めの仕上げです。

玄鳥(つばめ)の玄(くろ)を「ブラックハニー」が表象しつつ、クラシックウィラとマンデリンを加えてたくましくも華麗な香味のブレンド珈琲豆をつくりました。

 

この珈琲豆は、フレーバーコーヒー主催のシールラリー 特別企画「コンプリートセット 2018」用の公開焙煎による特別限定品です。どんな「違和なく差異ある」新たな香味が生ずるか?…お楽しみください。 ※フレーバーコーヒーのWeb通販ページで「第2弾、コンプリートセット 2018」に組み込まれて、ご注文を受け付けています。